男子校におしのび



羽都を縛り付けているタオルを陽が急いで来てはがした。




「夏果大丈夫か?」




と言って。青海は優しい口調。




「…だ、いじょうぶ。」




こういうのって、正直に言えないからいやだ。


青海は私にきれいな真っ白の保健室の毛布をそっと掛けてくれた。







―ドキっ///






今心臓が跳ね上がった。


イヤ違う気のせいだよね。



だって、私は幸の事が好きなんだから。





「俺らここにいるから、落ち着いたろ教えて。」





陽の気遣い。




すごい珍しい。


こういったら、失礼かな




けど、なんか照れてしまう。



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