男子校におしのび
体育祭の準備は忙しい
―――2日後―――
「夏果‼そこに色塗ってくれ。」
「ここ?」
「…後一つ先。」
パネルが間に合わずいつものメンバーでパネルの仕上げをしている。
あの事件から2日。
あの人たちはもう私の前には現れない。
雲は今でも信じられないと言っている。
まぁ私もなんだけどね…
けど、一応謝ってくれたし…
「夏果?はみ出してるけど大丈夫か?」
見てみると大幅にはみ出していた。
「だから、私に色塗りはだめだって言ったでしょ?」
「俺初耳。」
「こんなときだけ口はさむのやめてくれますか?陽」
「こんなときだからこそだな。」
こんなんじゃ終わんないよ。
「あ、これ以外に使えんじゃね?」