男子校におしのび
体育祭~前半~


「ちょっといいかげんに起きなさい‼。」



「姉ちゃんあとちょっと。」





「南夢。朝ごはん抜きでいいんだね。」




私が寝ている南夢に対して言う。


私は今ここに帰ってきて一週間。

青海もこの家に泊まっています。交代制で後の4人も来る。



この家は下宿じゃないけど…



皆と楽しく喋っている弟たちと離したくないんだ。




「今日は青海兄ちゃん帰んの?」



「まだいるよ。明後日体育祭だから私も戻るからね。」



「もう帰んのかよ。姉ちゃんだけでも残ってよ。」




「学校までいくのここから大変なんだからね。」




学校に行くまでに、青海のベンツをわざわざ呼ばなければならない。



それもさすがに最近は気が引けてしまう…


青海が言うには泊まらせてくれるお礼とか言うけど…




さすがに迷惑かけ過ぎてるからね…もうそろそろ帰らないと




「南夢。姉貴困らせんな。今日学校見学の日だけど…姉貴の所行くことになったから顔隠してよ。」




…聞いてませんそんな話。


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