銀盤少年

「物置きだって。暫くそこで反省してればいいよ」


「ちょっ!? こんな所でこんな奴と二人っきりだと!」


「ヒロノふざけんじゃねえぞ! さっさとこの縄を取れ!」


「取ったら殴り合いになるかもしれないだろ? トイレはバケツを用意したから、これでしてね」


「ここでしろと!? てか腕を拘束されてるからパンツ下ろせないんですけど!」


「二人で協力すればなんとかなるだろ?」


「「ふざけんな!」」


珍しく狼谷と意見が合った。


こんな所で二人っきりという状況さえ嫌なのに、互いの下の世話とか拷問ってレベルじゃねーぞ!


だけどヒロは笑みを絶やさず、無言のまま扉を閉めやがった。


外からガチャンッという金属音。おそらく鍵をかけられた。


まじで閉じ込められたよおい。監禁じゃねえかこれ。
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