銀盤少年

「ヒロぉぉぉぉぉ! 俺が悪かったから出してくれぇぇぇぇぇ!」


「ヒロノ! いい加減にしねえとぶっ飛ばすぞ!」


閉じた扉に向かって叫ぶが、外から一切返事はない。


おいおいまじかよ。完全スルーかよ。


いや、いくらロシア流お仕置き術を駆使するヒロとはいえ、そこまで鬼なわけがない。


てことは、この物置きの近くにいないってことか!? じゃあいくら叫んでも無駄じゃねえか!


勘弁してくれよ。なにが悲しくて同級生のお漏らしシーンをこんな近くで静観せなならんのじゃ。


あっ、でもバケツがあるからお漏らしはない……って俺が下の世話しなきゃならねえじゃんか!


俺が狼谷のパンツをずらして目標をセンターに入れてスイッチ……ってふざけんじゃねえよコンチクショー!


「ヒロぉぉぉぉぉ! 早く来てくれぇぇぇぇぇ!」
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