銀盤少年
ニシシッと笑う仁。
眼帯をグルグル回しながら自慢げに語ると、ベッドに眼帯を投げ飛ばした。
「俺はこの眼気にいってんだけどさ、矯正も出来ないから隠すしかないし、母さんも『あんたは気にしないかも知れないけど、周りの人が気にするから眼帯を付けてなさい』って言うんだ。ひっどいよなー」
「まあ俺は事情知ってるからだけど、普通の人は気になるかもな。後不良に絡まれそう」
「実際絡まれたからそれ以来付けてんだけどな」
「絡まれたんかい!?」
「だけど付けたら付けたで絡まれるんだよね。厨二病とか邪気眼とか。クラスでのあだ名はカカシ先生だっけ?」
「そっち方面はいいんだけどなー。お陰で写輪眼という一発芸も出来たし……て、三分経ってね?」
会話に夢中でカップヌードルの存在はすっかり忘れていた。
やや伸び始めた麺をかき込んで、買ってきたお菓子をつまみながら駄弁って、そろそろ風呂に入ろうということになり三人で大浴場へ向かった。
脱衣所でまたタクさんと会って、そのまま四人で風呂へGO!