銀盤少年

ヒロは言う。


「タクさんはもう一つの可能性を提示したんだよ。無理に背伸びしないで、少しずつ階段を昇って行く道もあるってね」


「……お前、言ってて恥ずかしくね?」


「土下座」


「すいませんっした!」


光の速さで土下座をする。それはもう頭を深々と下げて。


なんでヒロはエアガンを持っているんだろう?


そしてなぜ銃口を俺に向けるのだろう?


護身用だと笑いながら答えるヒロ。


そういや最近不審者が出没すると風の噂で聞いていたが、だからってエアガンを常備するのは過剰防衛すぎないか?


しかもそれ、普通のエアガンじゃないよね? ガスで噴き出す強力なやつだよね?


発想が恐ロシアだ。良い子はエアガンを人に向けちゃいけないぞ!
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