銀盤少年
「なあなあ! 英語喋れんの! ペラペラ?」
「銃撃ったことある?」
「目って本物!?」
などなど、こっちの高校に編入した時とほとんど変わらない質問をぶつけられた。
小学生と高校生の思考回路が一緒とは……慣れてるから別にいいけどね。
収拾がつかなくなる前にカズが割って入り、皆をリンクに戻して練習を再開させた。
最古参だけのことはある。まとめ上げるのはお手の物ってわけか。
カズと草太君はそのままロッカールームに移動してしまい、俺と宮本さんだけがその場に残される。
ちょっと気まずいけど、人の良さそうな方だから変な緊張はない。
寧ろ二人っきりになれたのは好都合。
色々聞き出すには格好の状況だ。
「宮本コーチはずっとカズを見ているんですよね?」