銀盤少年

柔軟性を生かしたスピンに、フットワークの軽いスケーティング。


選曲も相まって、草太君の柔和な世界観がリンクに拡がっている。


深いイーグルからのストレートラインステップ。


飛び跳ねながら刻んでいくステップは、ふわふわしていて軽快だ。


カズのような力強さも、ケンちゃんのような巧みな技術もないけれど、上手く自分を魅せている。


魔法の絨毯でのデートシーンが思い浮かぶ。


楽しくて愛おしくて、そういった人を愛する気持ちが伝わって来る。


もしかしたら草太君は、心に想う人がいるのかな? なんてね。


バックエントランスからのキャメルスピン。


軸足を換えてシットスピンに移ると、上体を起こしながら身体を反らし、フリーレッグのブレードを後ろ手で掴む。


キャッチフットレイバックスピン。そのままフリーレッグを頭上に掲げて、ビールマンスピンへ。

< 271 / 518 >

この作品をシェア

pagetop