銀盤少年

マニアなスケートファンには堪らない人選だ。


ちなみに今は、早く着いてしまったので自由行動中。


まあ別にいっかなと思って自由行動にしたのだけど、先生からしたらとんでもないことらしい。


「あ、先生。このエントリーシート提出してきてください」


「はぁ? どうして俺が」


「教育委員会」


「……お前の内申点を下げてやろうか?」


チッと舌打ちをしてエントリーシートを受け取る先生。生徒に舌打ちするなよ。


エントリーシートを流し読みすると、先生は「これはなんだ?」とある項目を指さした。


「嗚呼、チーム名ですよ」


団体戦ということで、必要になってくるのがチーム名。


本来なら学校名を書くのが普通だろうけど、この大会はある種の異種格闘技戦。
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