銀盤少年
どことなくカズと同じ匂いがする。
あ、だから口喧嘩が絶えないのか。
同族嫌悪。似た者同士は仲が悪いってね。
その後大会は順調に進み、SPが終了した。
草太君は課題のルッツでステップアウトをしてしまったが、回転が足りていて物にし始めている。
得点は予選会よりも3点ほど上げていた。なかなか順調だ。
カズとの合計点は114.71。現在のチームの順位は三位。
トップは仁君のチームで、131.02。二位はジュニア王者が欠席している大学生チームで、117.85。
そして健吾君のチームが112.93で四位に付けている。
選手単体では仁君がトップで次がカズ。草太君は八位。