銀盤少年

演技が始まった。


タクさんをリスペクトしているだけあって、やっぱスケーティングは上手い。


ただ滑りのタイプは全く逆。


タクさんは氷とブレードの間に空気の層を挟んでいるというか、軽さがあってどこかふわふわしている感じ。


対してケーゴのは重厚感があって、氷とブレードが吸いついて離れないといった印象。


残念ながらタクさんと同じにはなれないけど、クラシックを好き好んでいるケーゴにとって、最も適しているスケーティングなのかも知れない。


初っ端は毎度お馴染み3A。


ここはタクさんと一緒で、ケーゴも3Aが大の苦手。変な所が似ているから面白い。


それでもここ一番で決めてくるのがケーゴの強さ。


着氷が乱れて右手をついてしまったが、ギリギリで持ちこたえる。


片手だけならGOEで減点されるだけ。回転不足と認定されるかは、ここから見た限りではちょっと微妙。

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