銀盤少年
ケーゴの重厚なスケーティングは、クラシカルな音楽によく合うなぁ。
演技に良い意味で重みが出るというか、滑りに存在感があって音楽を引き立てる。
アクセルシットからシットスピン。
ポジションを維持したまま十回転ほど回り続けると、フリーレッグを軸足に乗せてパンケーキスピンに移行。
ついでにチェンジエッジも行って、レベル要素を取りこぼさない。
ここから後半。ジャンプの基礎点が1.1倍になる。
ケーゴは演技後半に五つのジャンプを組みこんでいる。
シニアじゃよく見かける構成だけど、ジュニアで後半に五つのジャンプは組みこんでいる選手は、あんまりいないんじゃないだろうか?
俺も前半と後半に四つずつだし、草太や狼谷も4:4の割合だ。
中三でこのジャンプ構成はなかなかチャレンジャーだ。
まあでも、3Aを一本に絞っているから、その救済措置だろう。
後半ボーナスで基礎点の底上げ。体力に自信があるんだろうな。