銀盤少年

ショートでの3A解禁は『よっぽど調子が良くないとやらない』と明言していたから、今日はよっぽど調子がいいんだろう。シーズン初戦からぶっこんでくるぐらい。


こんな状態の安西美優に勝てる選手なんていやしない。男子でだって数えるぐらいだ。


勝負の世界に絶対なんて存在しねえが、こりゃ絶対無理。


調子がいい“絶対女王”に勝てる人は、超絶に調子がいいタクさんぐらい。


冒頭の3Aは完璧だ。着氷も滑らかで回転不足もない。


きっと加点もテンコ盛り。2〜3が貰えそうだ。


キラキラした音にピアノの優しい音色が聞こえてくると、クルクルとターンを織り交ぜた繋ぎを披露。


どこかアジアンチックなメロディー。アラビアのお姫様って感じ？


んで、その流れのままジャンプを跳んだ。


3Lz-3Lo。女子SP事実上の最高難易度コンビネーション。


セカンドループは男子でも回転不足が取られやすくて、取り入れていない選手が多いのに、この人は軽々とやってのけてしまう。