銀盤少年
昔は全日本ジュニアで世界ジュニアの代表選手を決めていたけど、ここ最近は全日本選手権との結果を照らし合わせて、総合的に代表選手を選出するようになった。
両方で結果を残さないといけなくなったが、全日本ジュニアで優勝すれば代表は内定したようなものだ。
今シーズンの目標は全日本ジュニアの優勝と、世界ジュニアの出場。そのために練習を続けてきた。
結果もちゃくちゃくだけど残しているし、今回はちょっとだけ自信がある。
無論、一筋縄ではいかないのも重々承知ではあるが。
俺は免除されてたけど、全日本ジュニアは各ブロック大会の上位成績者しか出場出来ない大会。
そのブロック大会を勝ち進んだ選手の中には仁と狼谷、そして草太も入っている。
仁は西日本選手権で優勝。狼谷は東日本選手権で優勝して、この舞台に駒を進めた。
そこに予選免除組の俺とタカさんとケーゴの三人が加わり、過去最高の激戦が予想されることになったのだ。
誰が勝ってもおかしくない、優勝候補が五人もいる前代未聞の選考会。
世界ジュニアの枠は三つだけど足りません。せめて四つは欲しいです。