銀盤少年

痛みに痛んだ金髪をガシガシと撫でると、健太郎君は顔を真っ赤にさせながら抵抗してくる。


と、健太郎君の右手が私の胸に……。


「あっ!? す、すまない!」


急いで手を引っ込める。湯気が出るんじゃないかと心配になるくらい、首元まで皮膚が真っ赤に染まっている。


初心だなぁ。ちょっと触れちゃっただけなのに。


ていうか、


「気にしなくていいよ。男同士なんだし」


なにをそんなに慌ててるんだろう?


「……え?」


「だから、男同士なんだから気にしなくていいって」


「ちょっ、ちょっと待て!? おおお、男同士って……はぁ!?」


え? あれ? 健太郎君……知らなかった系?
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