銀盤少年

腰の位置が低く、フリーレッグと身体がピッタリと密着している。


あれはキャノンボールスピン。シットスピンの変形技。


軸足を換えてまたシット。今度は浅いシットだけど、体重を乗せているエッジを換える。チェンジエッジだ。


軸足を変えたりエッジを変えたりという所で軸が少しブレてしまったが、あれは許容範囲だろう。


軸の安定感や回転速度は圧倒的にケンちゃんが上だが、カズはレベルをしっかりと取っている。


スピンとステップには1~4のレベルが設けられていて、特定の要素を複数こなすとレベルが上がり基礎点も上昇する。


回転数だったり難しいポジションだったり、スピンのレベル取りには多種多様な技術が必要になってくる。


ケンちゃんのスピンは見た目は綺麗だが、レベル取りの要素がいくつか抜けていた。カズはまあ、そんなに綺麗とはいえないけれどレベル3ぐらいは取れてるはずだ。


うーん。これはどうなるかわからない。


二度目のスピンはフライングキャメルスピン。

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