銀盤少年

「んだとてめぇ!」


「やるか不良!」


うん、前言撤回。この関係は非常にヤバイ。


ガンの飛ばしあいから次のステップに入りそうだったので、仲裁をしに間に入った。


それでも二人の言い争いは止まらない。低レベルの悪口の応酬に嫌気がさす。


嗚呼もう、本当に手のかかる選手達だ。


マネージャーというより、コーチになった方がよさそうだ。


二人が喧嘩しないよう練習メニューを組んで、二人の仲が少しでも良くなるよう手を打って……。


普通これ、顧問の先生がやるべきことじゃないのか?


愚痴を溢しても仕方ない。まずは俺がしっかりしないと。


二人を止められるのは俺ぐらいなのだから。


とりあえず、平和的なロシア流解決方法を実行しようか―――
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