銀盤少年

「ま、脳内小学生の一樹に大人なしっとり系プロは天地が引っ繰り返っても滑れないわね」


……言ってくれるじゃねえかこの野郎。


ニヤニヤと下衆な笑みを浮かべる優希に、俺は戦線を布告する。


いいぜ。そこまで言うなら魅せつけてやろうじゃんか。


俺様の本気を拝ませてやる!


「大人なしっとり爽やか優雅系プロで優勝してやろうじゃねえか!」


ここまで馬鹿にされて逃げたら、そいつはもう男じゃねえ。


そう思っていた時期が俺にもありました。数時間前までは。


現在はめっちゃ後悔中です。後悔なうと思わずツイッターで呟いたぐらいだぜ。


そしたらフォロワーから俺の呟きに返信がきた。


『winter into springっていうアルバムのFebruary Seaという曲がオススメだよ!』


winter into spring? 初めて聞いた曲名だな。
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