三日月の僕ら
そう言って話し始めた蓮。
蓮の口から語られたこと。
蓮は家を出る何日か前に、あの男たちと出会った。
歩果を家まで送り、帰路についている時だった。
つけていたのか、男たちが蓮の前に立ちはだかった。
そして一言『仲間になれよ』と言った。
蓮は何も言わずに男を見つめた。
男たちはそのまま連絡先を蓮に投げつけ、去っていった。
蓮は仲間になるつもりなんてさらさらなかった。
だけどある日、
遼と大ゲンカをしてやけになった蓮は、
その男たちの元へと行ってしまった。
軽い気持ちだった。