三日月の僕ら
蓮の写真を見せながら、
道行く人に聞いている時だった。
「この子?
あたしのアパートに住んでるわよ?」
50代ぐらいのおばさんに話を聞くと、
その人が大家をしているアパートに住んでいるという情報を得た。
「ハル!」
あたしは他で聞き込みをしている遼の元へと向かい、
事情を説明した。
あたしたちはそのアパートに案内をしてもらった。
歩果には一緒に来ていた沙希と、
近くのファミレスで待ってもらって、
あたしと遼の二人で行った。
蓮がどんな状態か分からない限り、
歩果には会わせられないと思ったから。