三日月の僕ら


蓮はあたしたちを見ると、その場に座った。


「蓮…?」


あたしは泣くのをやめて蓮を見た。

すると蓮は小さく微笑みながら言った。


「戻んない。ずっとここにいる」


あたしは嬉しくて、また涙が出た。

蓮が戻ってきた。


だけど、まだ問題は残ってる。


「俺、あいつらの所行ってくる」


そう言って遼は立ち上がった。


「あっ、あたしも行く!」


あたしも立ち上がった。




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