三日月の僕ら
最終章
男たちの住むアパートにつき、
勝手に部屋へとあがった。
「なんだ、お前ら。蓮ならいねぇよ」
「知ってるよ。
蓮、俺らのところに帰ってきたんだ」
遼は男たちを睨みつけながら言った。
「あ? 帰ってきただと?
ふざけたこと言ってんじゃねーよ!!」
「ふざけてないよ。
蓮はあんたたちより、あたしたちを選んだの」
あたしも強気で言う。
不思議と怖くなかった。
隣には遼がいるし、蓮だって待ってる。
何も怖いものはない。
「黙って聞いてりゃあ、ふざけたこと抜かしやがって!!
なめてんじゃねーぞ!!」
リーダー格の男があたしたちに向かって殴りかかろうとした。
あたしはじっと男を見つめた。