FLOWER
「いやぁ、それは

 無いと思いますよ?

 だって俊君、

 テスト近くなったら

 英語を勉強するの

 いっつも必ず

 後回しにしてますから。」




俊稀の母さんは

顔の前で手を

横にぶんぶん振る。




「じゃあ、私と…。あと

 片枝(かたえだ)君とも同じね。

 英語の授業なんて

 大っ嫌いだったわ。

 特に片枝君なんて

 Be動詞すら

 あやふやなのよ。」




片枝君っつーのは、

俺の主に護衛をしている

あの、ちょっと頼りない感じの

男の警察さん。






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