FLOWER
俺にギリギリ気づいて

反射反応で

その花びらをつかんだ

ソイツは、

少し黙りこんで

俺を見ると、

微かに

口角を上げたように見えた。



俺は教室をすぐ出て

一気に階段をかけ降り、

全速力で

裏門まで走っていく。



が、当たり前だが

遅かった。






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