FLOWER
―――1時間前。




「その『オオバコ』が

 途切れたところの

 近くに住んでいる

 住人の目撃情報よ。

 4日前の正午頃、

 車に押し込められるような形で

 俊稀君らしき人物が

 どこかに連れて行かれた。」



「向かった方向は…?」




片枝さんが

自分を落ち着かせて、

冷静に問う。




「城菅公園と反対の、南東方向。」



「ちょうど、俺ん家の方だな…。」








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