FLOWER
「だめね。恐ろしいくらい

 情報が無いって。」




無言の時間が続く。



横で俊稀の父さんが

俊稀の母さんの背中に

優しく触れているのだけが

視界の端の方で

確認できた。




「ゆ、悠真さんは

 何か引っかかる事とか

 無いんスか…?」




このまま

俊稀の居場所、

犯人像すら分からないってのは

ゴメンだ。








< 165 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop