FLOWER
「ちょっ、悠真さん

 怖い怖い怖い…!」



「ゴメン、あたし

 今思いっきり

 空気ヨメ子だった…!」



親にも聞こえないほどの

超小声の会話。

15年も兄弟やってれば、

直接は何を言ってるか

聞こえなくても、

口元の動きと目線で

大体何を言ってるかなんて

分かるもんだ。



そのまま30秒ほど

無言が続き、

俺は冷や汗だらだら出て、

もう1度母さんが

悠真さんに謝ろうと、

俺の頭に手をのせた時だった。






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