FLOWER
「そうね…。…⁉」




悠真さんは、何かに

気がついたようだ。




「それなら、片枝さんの

 飼ってる猫ちゃんの

 小さな鳴き声なんて

 聞こえるはずがない…。

 片枝さん家に行った

 警察さんが聞いたのは、

 猫の鳴き声とかよりも

 よっぽど大きい音の筈です。

 家の壁とかに音が

 吸収されて、ただ単に

 小さく聞こえてただけで…。」



「…もしもし、警部ですか⁉

 悠真です!」




悠真さんは

すごいスピードで

受話器を手に取った。








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