FLOWER
受話器を置いた

悠真さんは、椅子にかけていた

ウインドブレーカーに

腕を通した。




「私ちょっと行ってくるわ。

 他の警察官が

 ここに来るようにしておいたから、

 あなた達はここに

 いてちょうだい。」



「ちょっ…。

 俺、俺も連れてって

 下さいっ‼‼‼」



「明斗っ…‼‼」




俺の父さんが

俺に向かってすげェ形相。

何言ってるんだ、俺―――。

そんなの

無理に決まってるのに。








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