FLOWER
「いた…。」




その声を聞いて

俺は急いで梯子を上る。

頂上に着き、

床に足をつける前に

部屋を見渡す。



警察さん達の足の間から

見えた。



見つけた。



黒髪のストレート、

顔を完全に伏せて

部屋の角で

体育座りで座っている。



俺はゆっくり

立ち上がった。









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