FLOWER
完璧なるナイフだった。

俊稀は、

それをこっちに向けたまま

立ち上がる。




「お願いだから、来ないで…。

 帰って…。」



「ちょっ、待てって!

 何隠してんだ、お前…‼」




俺は叫ぶような感じで、

俊稀に話しかけた。




「別に…。

 これは僕が勝手にやってる

 ことだ。」




「別に」って…。

お前はナントカ様か。








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