FLOWER
「僕じゃない!‼

 お前だよ‼‼

 だから僕は

 アイツの言う通りに

 警察から逃げて…。」




俺の周りは

みんな、凍りついた。

俺の勘は合っていた。



俊稀が指差した方向には、

俺が居た。



コイツは

犯人の顔を見ていたんだ。

だから片枝さん…

いや、片枝を見た時に

俺を守ろうと

口を閉じた―――。



俺を守るために、

犯人の言いなりに―――。




「ごめん、明斗…。

 耐えれなかったんだ、

 明斗が居なくなるなんて…。

 友達…。だから…。」









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