FLOWER
悠真さんは席を外していた。

どうも、俺とコイツが

気軽に楽しくお喋りできるよう、

気を利かせてくれたらしい。




「…ゴメンな…。」



「…?」



「お前、俺のためにわざわざ

 自分が危険にさらされる

 ようなこと、

 してくれたのにさ。

 …俺は何も出来なかった。」




俊稀は何も言わない。




「ホント、ダメだな…。

 俺…。」




もう、俺は

涙もろくなってしまったようだ。







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