FLOWER
「副田(ふくだ)君も

 伊河君も珍しいね。

 こんな遅い時間に来るなんて。」



「ま、まあな。ちょっと

 寝坊したから…。」



「ぼ、僕も…。」




作り笑いになっていたのは、

自分で自覚している。



みんなはそんなこと

気付きもしなかったが、

同じく作り笑いをしていた

俊稀だけが

それに気付いていた。







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