FLOWER
―――その日の昼休み。



俺と俊稀は、

磁石のように引きついた。



みんな体育館へ行ってて

誰も居ない教室の隅。




「明斗、あの後何かあった…?」



「いや、とりあえず何も…。

 お前は?」




「僕も一応何もなかった。

 でも、携帯が…。」




「…ヤバい、よな。それって。

 最近じゃあ少し調べれば、

 その携帯がどこに住んでる

 誰さんのものだってゆーのが

 すぐ分かっちまうらしいし…。」






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