FLOWER
親が急いで家に帰ると、

俊稀はリビングで

じっと床に座り込んでいた。

話しかけても基本無視。



電話には1件の着信履歴があり、

会話の中身は消去済み。




「誰かから電話来たの?」




と問うと、




「…明斗…。」




少し間を開けて、こう答えたそうだ。






俺、電話してませんけどっ‼⁉



もちろん、

これを聞いたときに

叫んだ言葉だ。






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