FLOWER
得意の俊足で

勢いよく走りだした俊稀は、

100mほど進むとパッと足を止め、

勢いよく元の場所に戻ってきた。



その時間、約23秒。




「ねぇ、聞き忘れてたんだけどさ。

 攻略本、要る?」



「えっ…⁉要る、絶対‼いいのっ‼⁉」



「OKOKっ!

 じゃあ、ゲームと一緒に

 無期限貸出しで。」



「あざぁっす。」




にこっと笑った俊稀の姿は、

あっという間に見えなくなった。





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