FLOWER
学校の向かい、

俺が今居る3階と

同じくらいの高さのビルの屋上に、

パーカーに深く帽子をかぶった

誰かが―――。





俊稀だ。





ものすごく久しぶりに見る、

いつものニコニコ笑顔とは

対照的な

俊稀のくそ真面目な顔。



あの刺すようなキツい目線を

送っていたのは、

間違いなくアイツだった。








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