ホストに恋する方法。
ちょっと雑談して帰宅。
帰宅後。
ミカからやまのような着信履歴を見てちょっとびっくり。
これが噂の鬼デンってやつですか?
え?あたし古い?
 

とりあえずかけ直してみる。


ミカとは高校時代からの付き合いだ。
あたしと同じぐらい気が強くて、もの事をはっきり言う。
キツイ感じの美人。
羨ましい。
あたしもあんな顔に生まれたかった。
あたしはちょっと童顔。
自分の顔はあまり好きじゃないけど。


「もしもし?」
「あ!ミカごめん!携帯が行方不明でさぁ!」
「もぉ!心配したじゃない!あんたけっこートロいんだから」
「もう大人なんだから大丈夫だってばー」
「まぁ…それならいいんだけど…」
「あんた私のお母さんみたいね」
「あんたが面倒かけるからでしょ!」
「あはは。ごめんってば」
「で、あの後どーなったのよ?」
「え?」
「二人で帰ったじゃない?」
「あ、あぁ…」

うーん。
なんて説明しよう。
ここはやっぱり…
 

「どーもなってないよ」
「あら…そう?」
 

親友にふしだらな女だと思われたくなかったのです。
 

「あ、ねぇ。どこでナンパされたんだっけ?」
「え?」
「あの男の子たちよ。顔立ちは悪くないね」
「やだ、あんた覚えてないの?」
「あははーお酒って怖いねー」
「……そうね。なんか変だとは思ったの。あんたにしては嫌がらなかったし…」
「え?何の事?」
「あのね。怒らないで聞いてね」
「うん」
「…キャッチなの」
「…え?」
「ホストのキャッチなの」
「…………」


「ホストぉぉぉぉぉ!?」
 

ああ。神様。
あなたはちょっぴり残酷です。
久しぶりに「ちょっといいかな?」って思った男の子がよりにもよってホストとは…
あたしが嫌いな人種NO.1 のホストだなんて…

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