ユウコさん(仮)の彼氏
そして好きな気持ちは時計の針が進むごとに育っていって、好きって気持ちを抑えられなくなって。



たとえ奈緒おねーちゃんの彼氏であっても関係ない。



次の日から徹底的に先輩について調べあげ、放課後、執拗なストーキングの末、優斗先輩のバイト先を突き止めたあたしは、衝撃の告白から早10日、とりあえず先輩のシフトパターンが読めるまでこうして彼のバイト先である駅前のコンビニに毎日毎日通ってる、というわけだ。



「あっ!今日はいた!…水曜日、○っと。」



そして今日もブレザーのポケットから取り出した小さな手帳を開き、今日の日付けをピンク色のペンでハート形に囲ったあたしは、パンパンとスカートを整え、乱れた髪の毛をに軽く手櫛て梳くと、愛しの先輩を少しでも近くで見るべく、店内へと足を踏み入れたのだった。

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