ユウコさん(仮)の彼氏

「せっかく先輩と話せるまでの仲になったのに明日から会えないなんて…」



「それはしょうがないでしょ。」



「でも酷すぎるっていうか。もし神様がいるなら、バカヤローって叫びながら今すぐ殴り込みに行きたい気分、っていうか。
とにかく！あたし、このタイミングを呪いたい気分なんです！！」



「……ぷっ。」



「へ？」



すると再び吹き出し、プイッと顔を背けた先輩は、口元に手を当てながらクツクツと肩を震わせると、突然、ニコッと満面の笑みを浮かべながらキョトンとするあたしにズイッと顔を寄せてきて。



「ねぇ、みーおちゃん？」



「へ？」



「ここで１つ質問です。」



「はっ、はい！」



「俺のどこが好き？」



「へ？」



その何の脈絡もない突然の質問に頭が完全にフリーズしてしまったあたしは、ニコニコ笑顔の先輩を見つめながらポカンと口を開けた。