ユウコさん(仮)の彼氏
ヤバい。このままじゃマジ首絞まる。



他人…いや、チャッピーの心配なんてしてる場合じゃない。



俺のが絶体絶命!



このままヒートアップされたら、間違いなく俺、天国へと続く階段駆け登っちゃう。



全力疾走で、てっぺんまで辿り着いちゃう。



あの場所には絶対に行かなきゃいけないけど…。生きてる限り、避けては通れない場所だけと…。



…………うん。出来れば俺、のんびり歩いて行きたい、や。



「優斗のばかぁぁー!!」



「奈緒っ。ちょっ、マジ苦しっ!しっ…じぬっ…」



「アホぉぉぉー!!」



「もっ…だ、め………パタ…リ……」



「へ?えっ、ちょっ!優斗ぉぉぉー!!死なないでぇぇぇー!!」



「…………」



「優斗ぉぉぉー!!」



「奈緒。ただい……なっ!?」



でも、突然ガチャリと開かれたドアのおかげで、俺は3段目ぐらいまで足をかけていた階段を無事踏み外し、一気に一番下まで転げ落ちることが出来た。

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