ユウコさん(仮)の彼氏
奈緒ラブのこの人にはこの攻撃が一番。



奈緒のせいで伸びたTシャツの分まで攻撃してやる。



「ねぇ、義兄サン。」



「嫌だぁぁぁー!!」



「何が嫌なの?ねぇ、義兄サン?」



「ノォォォー!!」



両手で耳を塞ぎながらブンブンと首を振る拓馬サンとケラケラ笑う俺の傍には、呆然としながらペタンと座り込む奈緒。



ポカンと開いた口から察するに、こんな拓馬サンを見るのは初めてなのだろう。



そんな奈緒をチラ見しながらフフンと鼻で笑った俺は、わざとらしく何度も「お・に・い・サン。」と言い続けた。

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