ユウコさん(仮)の彼氏
★episode 1 -好きです、先輩!!-
満開の桜も散ったある晴れた4月某日。
あたし、秋月 澪(アキヅキ ミオ)は、学校から徒歩15分程の距離にあるコンビニに向かって全速力で走っていた。
なぜ走る必要があるかって?
トイレに行きたいから?
違う。ってか、乙女にトイレなんて訊くな。
こんなに早く走ってるのは、高校生活最初のオリエンテーション合宿の班決めがあったからで。
5人1グループを作るだけなのになかなか決まらなくて、結局出席番号順にするなら最初からそうすればいいのに…、って、それは今は関係ないとして。
とにかく!班決めのせいでいつもより1時間15分も学校を出るのが遅くなっちゃったから、全力疾走してる、ってわけだ。
へ?じゃあコンビニで約束でもしてたのか?…って?
ううん。約束なんてしてない。ってか、これが約束ならどんなに幸せか…。
じゃあ何故?…って?
それは……
一分一秒でも早く好きな人の顔が見たいから。
大好きな人の素敵ボイスが聞きたいから。
ただそれだけの為に、あたしは全速力で走っているのだ。
あたし、秋月 澪(アキヅキ ミオ)は、学校から徒歩15分程の距離にあるコンビニに向かって全速力で走っていた。
なぜ走る必要があるかって?
トイレに行きたいから?
違う。ってか、乙女にトイレなんて訊くな。
こんなに早く走ってるのは、高校生活最初のオリエンテーション合宿の班決めがあったからで。
5人1グループを作るだけなのになかなか決まらなくて、結局出席番号順にするなら最初からそうすればいいのに…、って、それは今は関係ないとして。
とにかく!班決めのせいでいつもより1時間15分も学校を出るのが遅くなっちゃったから、全力疾走してる、ってわけだ。
へ?じゃあコンビニで約束でもしてたのか?…って?
ううん。約束なんてしてない。ってか、これが約束ならどんなに幸せか…。
じゃあ何故?…って?
それは……
一分一秒でも早く好きな人の顔が見たいから。
大好きな人の素敵ボイスが聞きたいから。
ただそれだけの為に、あたしは全速力で走っているのだ。