弾むボール~勇気を出して~
第二章 出会い
亜紀side
「久遠雅樹様の病室は……207号室ですね。お友達ですか?」
「はい。一応……」
話したこともない、一方的な知り合いなんだけどね。
下の名前も、今初めて知った……雅樹っていうんだ。
『207 久遠雅樹』
プレートのかかったドアを見つけて、ドキリとした。
この先に、久遠君がいる……元気にテニスをしていた、あの久遠君が、病室に……。
一瞬、入ることをためらわれたけど……ここまで来て、引き返せないよね。
「はい。一応……」
話したこともない、一方的な知り合いなんだけどね。
下の名前も、今初めて知った……雅樹っていうんだ。
『207 久遠雅樹』
プレートのかかったドアを見つけて、ドキリとした。
この先に、久遠君がいる……元気にテニスをしていた、あの久遠君が、病室に……。
一瞬、入ることをためらわれたけど……ここまで来て、引き返せないよね。