弾むボール~勇気を出して~
第三章 特訓

亜紀side

久遠君のお見舞いに行った日から、一週間が過ぎた。



何事もなかったように学校に通って、授業を受けて、家に帰る。


いつも通りの日常なんだけど……それが、当たり前じゃないことを思い知らされる。




「ねえ、明日カラオケ行かない?」



優佳からのお誘い。

いつもだったらよろこんで行くんだけど……。



「ごめん、今日はやめとく」



今日は……久遠君に会って、お願いしたいことがあるんだ。
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