弾むボール~勇気を出して~
そんなことを思い出したら、久遠君が少しだけかわいく見える。



「今日は、お願いがあってきたの」



久遠君にしか頼めないこと……というか、久遠君だから頼めること。



「お願い?」


「私に……」




そのお願いは、久遠君にとって嫌味なのかもしれない。


だけど……。
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