弾むボール~勇気を出して~
第四章 決意

亜紀side

久遠君しかいないはずのテニスコートから、ボールの弾む音が聞こえた。



「え……?」



久遠君以外に、誰か……ううん、いるはずないよね。

もう、こんな時間だし……。




じゃあ、久遠君が……? まさか、でも!



私は慌てて、久遠君のいるテニスコートへと戻った。
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