弾むボール~勇気を出して~
私の目が覚めた時、目の前に彰君がいた。


一段高い、崖の上から足を滑らせて……その場に、横たわっていたの。




「あきら、くん……?」



呼びかけても、返事はなくて……ピクリとも動かない彰君を見てたら、どうしようって思って……。



「あきらくーん!!」




今でも時々、あの日の夢を見るよ。
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